塩害と植物

皆さんは「塩害」という言葉を聞いたことがありますか?
海が近い地域の方々は聞き慣れた言葉だと思いますが、内陸や山沿いの方には耳慣れない言葉かもしれません。
今日は塩害と植物のお話をしてみたいと思います。

花にはこの「塩害」が重要で、塩害が起こる地域ではガーデニングも限られた植物になってしまいます。
特に、四方を海に囲まれた島地域では尚更のことです。

先日、島根県の離島、隠岐の島へ行ってきました。
知らない土地へ行くと、気になるのが「お花屋さん」と「お庭のお花」です。
気軽な気持ちで、この時期、何が咲いているのかな?と車窓から民家のお庭を眺めていたら、何とほとんど花の植栽がありませんでした。海沿いの民家の畑で見かけたのは、「ひまわりの小さな花畑」

ひまわりには畑を肥やす力があり、最近では何かを植えた後はひまわり畑にして、ひまわりの花が終わると土にすき込んで、土地の肥料にする。そしてその後、また畑として使う。という方法が増えてきました。
以前、農家さんに聞いたところ、こうすると連作障害が起きにくいそうです。
都市部に近い場所や離島や山の多い場所など、土地面積が限られる場所に有効な方法ですよね。
種から植えるそうなので、見た目も楽しめ、ひまわりを生花として出荷することもできる。一石三鳥くらいになります。
隠岐の島のように、海と山に囲まれ平地が少ない所には必要な栽培方法だな、と思いながら眺めていました。

これは、私たちの家の庭にも生かすことができる栽培方法です。小さな菜園をされている方は、ひまわりの種を植えてみると良さそうです。私もいつかこの方法を試してみたいと思います。
ひまわりは、春ひまわり、夏ひまわり、冬ひまわり(実際は11月頃)と品種があるので試してみたいと思います。とはいえ、冬ひまわりの種が一般人に入手できるのかな?という疑問は残りますが・・・

人間は植物に助けられながら生きている、だからこそ、知恵を絞り良い進歩を重ねていければと改めて感じた旅でした。

え?ひまわりだけ?という声も聞こえてきそうなので、正確なところをお伝えしますね。

もちろん、そんなことはなくて、自然に育っている浜辺の植物たちもたくさんいました。
アザミやナデシコを見かけました。(ちょっとホッとしましたよ^^)

山間では山紫陽花が大きく育って美しかったです。

その他、見かけたのは山に近い民家ですが、グラジオラスが綺麗に咲いているお庭もありました。
低木や松が多い印象でした。

つい、自分の環境がデフォルトだと思ってしまいがちですが、狭い日本でもいろいろな地域があるんですよね。今後もっと、花好きな様々な地域に住む方々と繋がれたら楽しいと思います。