花の選び方から実際に飾るまでを10ステップで解説
今回はフラワーアレンジメントの花材選びと飾り方について解説します。花材選びについて多くの方は難しいと思っています。しかし、この基本レシピに当てはめれば、フラワーアレンジや花飾りのための花選びは実は簡単なんです。
この10ステップ通りに進めば、もう悩むことはありません。
楽しくお花を選んで飾り、楽しいおうち時間を過ごす素敵なあなたになれます。
SNSにもたくさん投稿して毎日をもっともっと楽しんで下さいね。
10ステップは下記になります。
- 飾る場所を決める
- 眺める目線を確認する
- テイストを決める
- 花びんや器を決める
- 飾りたい花の色を決める
- 補色(反対色)か同型色か決める
- お花屋さんで5と6を基準に花を選ぶ
- 帰宅したらすぐに水切りする
- 花びんや器に生ける
- 飾って調整し仕上げる
お花屋さんでその時のフィーリングで迷わずお花をチョイスできる方はこの限りではありませんが、大量の花の前に立つと、何と何を合わせればいいのか混乱してしまう方がほとんどです。つい、好きな花をランダムに選んでしまい、組み合わせることを忘れてしまって「うまく飾れない」となってしまいます。
この10ステップを一つずつ完成していけば、素敵なインテリアフラワーを飾ることができます。
では、早速それぞれのステップを解説していきますね。
1 飾る場所を決める
まず最初に飾る場所を決めます。
家具をお部屋に置くとき、まず「ここに置こう」と決めると思います。
ここに置く○○が欲しい。そう自然に考えると思います。お花を飾る時も同じです。
それは、玄関のシューズボックスの上だったり、ダイニングテーブル、リビングのコンソール、仕事の机の上、窓辺の棚、ベッドサイド、床の上に直接など。あなたが飾りたい!と思うところをまず決めて下さい。
2 眺める目線を確認する
飾りたい場所が決まったら、そこにお花を飾った時、あなたやご家族が眺める目線を考えてみて下さい。
横から?少し上から? 見上げる感じ?
正面からだけ? 正面と左右の3方向から?それともぐるっと4方向(四方見)から?
この見る角度によって花の選び方や生け方、飾り方が変わります。
では、決まったら次に進みましょう。
3 テイストを決める
テイストは大きく分けると2つ、カジュアルかエレガントかです。
飾りたい場所のインテリアはカジュアルですか? エレガントテイストですか?
飾る場所や置くテーブル、家具によって、このテイスト選びは容易に決まると思います。
どちらも合うインテリアなら、今回飾りたいテイストを決めて下さいね。
4 花びんを決める
飾りたい場所と眺める目線、テイストが決まったら、花びんをチョイスしましょう。
1〜3で決めたことを頭に描いてみて下さい。
例えば、ダイニングテーブルに飾る花びんは、おそらく小さめの器で目線は少し上から眺めることになりそうですよね。白木のテーブルだったら、あなたは「ナチュラルテイスト」を思い描いたかもしれませんし、モスグリーンのテーブルクロスがかかっているテーブルだったら、「エレガントテイスト」にしよう!と決めたかもしれません。
その思い描いたテイストに合った花びんを選んでみて下さい。
「花びん選びが難しい」というお声もよく聞きます。
そこで、少し余談ですが、知っておくと得する花びんのお話しをしたいと思います。
花びんといっても、いわゆる「花びん」でなくても、なんでも花びんになっちゃうんです。
例えば・・・
コップ、マグカップ、ピッチャー、お菓子の空箱、トマトの空き缶、オリーブオイルやジャムの空き瓶、ワイングラス、ティーサーバー、ポット、貯金箱、最近使ってないポーチ、使い終わった美容クリームの入れ物などなど・・・
「うちにはほとんど花びんがないから・・」
よくそういうお悩みを聞きます。
でも、お家の中をよく見渡してみて下さい。食器棚に使わない素敵なコップがありませんか? 普段使いには勿体無いと仕舞い込んでいる陶器なんかも素敵な花びんになります。
防水じゃないから、花びんにはならない
そう思っていませんか?
防水じゃなかったら、中に入る容器(食べ終わったプリンのプラスティック容器とか)を入れたり、ビニール袋を入れたりして、簡単に花びんにすることができます。
「軽い容器でお花を入れると倒れてしまいそう・・」
その場合は、ビニール袋に入れた粘土やお家にある重い物を器の下部に入れてから、その上にお花を生けてみて下さい。器に重さが出て倒れにくくなります。
「花びんに近いものを探す」のではなく、「コレ好き!」という心が動く器を探すこと。
普段からこの作業をしていると、いらないかも・・と思っていた物が宝物になるかも。
新しくないけど、新しい発見!は心が躍って楽しいものです。ぜひ、実践してみて下さい。
5 飾りたい花の色を決める
飾りたい花の色を決めます。ピンク、レッド、ホワイト、パープル、イエロー・・・
今日はどんな色をおうちに迎えたい気分ですか?
飾りたい花の色をひとつ決めましょう。
6 補色(反対色)か同系色かを決める
飾りたい花の色を決めたら、次にアレンジメントを反対色で構成するか、同系色にするかを決めます。
これは決めなくても、お花屋さんで決めればいいんじゃない?と、思うかもしれませんが、ここが落とし穴です。これを決めておかないと、お花屋さんに行って迷ってしまうんです。
主役の色を決めたはずが、気が変わってしまったりもします。そうなると混乱してしまうことになります。
まだ慣れていない間は、ここはきっちり決めて進んでみましょう。
同系色や反対色や組み合わせ色ってどんな色?と思うと思います。
下記にその組み合わせ例をいくつか記載しておきます。
代表的な反対色の組み合わせ
・ イエロー&パープル
・レッド&グリーン
・オレンジ&ブルー
・レッド&ホワイト
代表的な同系色の組み合わせ
・ピンクのグラデーション
・ピンク〜レッドの組み合わせ
・イエローのグラデーション
・イエロー〜オレンジの組み合わせ
・パープル〜ブルーの組み合わせ
番外編
・ホワイト&グリーン
7 お花屋さんで5と6を基準にして選ぶ
さあ、いよいよお花屋さんでお花選びです!
選んだ花びんに合う大きさ(高さ)で、ちょうど良い分量のお花を選びましょう。
そして、決めてきた「主役の色」のお花、主役のお花をまず決めましょう。
次に、そのお花に合う反対色か同系色のお花を決めます。
もうお花選びに悩むことはありません。
こうやって、お花を選びを重ねていけば、自分の好みのアレンジを作っていくことができます。
回数を重ねるごとに、楽しさも倍増していきますよ。
8 帰宅したらすぐに水切りする
お花を買って帰宅したら大事な作業があります。
たっぷりのお水の中にお花の茎をさして、下の方を切って下さい。
この作業を「水切り」と言います。
これをすることで、お花の茎の中に入っていた余分な空気を抜くことができ、水揚げが良くなるため、お花が長持ちします。「水切り」をしたら、30分ほどお水に浸けておくとさらに良いと思います。
9 花びんや器に生ける
いよいよ、選んでおいた花びんにいけていきます。
もう、これでよかったかなぁ〜なんて思うことなく、楽しみならアレンジしていけますね。
花びんにいける時にも、8でお話しした「水切り」をしながら、茎に空気が入らないようにして花びんにいけてみて下さい。今までよりずっとお花が長持ちして、今まで咲かなかったツボミも咲くかもしれません。
花色も綺麗で素敵なアレンジを楽しむことができます。
10 飾って調整して完成
アレンジを飾る場所へ、アレンジを飾ります。
最後に、その場所での花の向きや高さをチェックして、良ければインテリアフラワーの完成です!
まとめ
10ステップは場所、目線、テイスト、花びん、花色、花の組み合わせと順番通りに決めていけば、フラワーアレンジメントの花選びは決して難しいものではありません。これを繰り返し行なっていくと、自然と花選びのコツが身につきます。
インテリアフラワーだけでなく、お友達や大切な人へのプレゼントもご自身で選べるようになるので、繰り返し実践してみて下さい。